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カードローンの借り換え|メリット・デメリットと審査

監修:梶山 友樹(ファイナンシャルプランナー)

執筆・編集:カードローンおすすめ比較隊 編集部

カードローンの借り換え

この記事で分かること

  • カードローンの借り換えとは何か、おまとめとの違い
  • 借り換えのメリット・デメリット
  • 借り換えで得をするかどうかを判断する計算方法
  • 借り換えの審査で見られるポイントと、通過するための準備
  • 借り換えの手順と、失敗しないための注意点

「今のカードローン、金利が高いまま何年も返し続けている」「もっと金利の低いところに移れたら、利息が減るのでは?」。返済が長く続いていると、こんなふうに考えることがありますよね。

そんなときの選択肢が、今のカードローンを、より条件のいいローンに乗り換える「借り換え」です。金利が下がれば、同じ金額を返していても利息を減らせます。

ただし、借り換えはいつでも得になるわけではありません。毎月の返済額だけを下げると、返済期間が延びて、かえって利息の合計が増えてしまうこともあります。また、借り換え先の審査に通る必要もあります。

この記事では、カードローンの借り換えのメリット・デメリット、得をするかどうかの判断方法、審査のポイントと手順を、具体的な数字を使って解説します。

カードローンの借り換えとは?

今の借入を、条件のいいローンに移すこと

言葉は聞いたことがあっても、しくみまでは知らない方も多いでしょう。借り換えとは、新しいローンで借りたお金で、今の借入を一括で返すことです。その後は、新しいローンの返済だけを続けていきます。目的は、金利を下げたり、返済の条件をよくしたりすることです。

おまとめローンとの違い

借り換えとよく似た言葉に「おまとめローン」があります。違いを表で整理しておきましょう。

借り換えとおまとめローンの違い
借り換え おまとめローン
主な目的 金利や返済条件をよくする 複数の借入を1つにまとめる
対象 1社の借入でも可 2社以上の借入
使うローン 銀行カードローン、借り換え専用ローンなど おまとめ専用ローンなど
追加の借入 カードローンで借り換える場合はできることが多い できないことが多い

複数の借入があるなら、借り換えとおまとめを兼ねることもできます。おまとめについては、次の記事で詳しく解説しています。

銀行と消費者金融、どちらで借り換える?

借り換え先は、大きく銀行と消費者金融に分かれます。それぞれに向き・不向きがあるので、自分の状況に合わせて選びましょう。

借り換え先の比較
銀行カードローン 消費者金融の借り換え専用ローン
金利の傾向 低め 通常のカードローンより低めに設定されることが多い
総量規制 対象外 返済の負担が軽くなる借り換えは例外として扱われる
審査 慎重で、時間がかかることが多い 比較的早い
追加の借入 限度額の範囲でできる できないことが多い

金利を重視するなら銀行、審査の早さや借りすぎ防止を重視するなら消費者金融の借り換え専用ローン、という選び方が一般的です。

借り換えを考えたいタイミング

次のような状況なら、借り換えを検討する価値があります。

  • 消費者金融で、年18%前後の金利のまま長く返している
  • 残高がまだ多く、完済まで1年以上かかりそう
  • 延滞なく返済を続けていて、収入も安定している
  • 転職や昇進で、以前より年収が上がった
  • 複数の借入があり、返済日がバラバラで管理が大変

反対に、残高が少なく数か月で完済できる場合や、すでに延滞がある場合は、借り換えのメリットは小さいか、審査に通るのが難しいでしょう。

借り換えのメリット

金利が下がり、利息を減らせる

借り換えのいちばんのメリットは、金利を下げられることです。同じ金額を返しているのに、利息が減るぶん元金が早く減っていきます。例えば、50万円の残高を年18.0%から年14.5%に借り換えて、毎月同じ金額を返し続けた場合、利息の合計は大きく変わります。

例:残高50万円を毎月15,000円ずつ返す場合(月ごとの概算)
金利 完済までの期間 利息の合計の目安
年18.0%(借り換え前) 約47か月 約20万円
年14.5%(借り換え後) 約43か月 約14万4,000円

毎月の返済額は変えずに、金利が下がるだけで、利息は約5万円以上減り、完済も4か月ほど早まる計算です。

毎月の返済額を下げられる

毎月の支払いが重く、家計を圧迫している方もいるでしょう。借り換え先の返済条件によっては、毎月の返済額を下げることもできます。家計が苦しいときには助けになるでしょう。ただし、これには注意点があるので、デメリットの章で説明します。

返済日を変えられる

「給料日の前に返済日が来て、毎月ぎりぎり」という方もいるでしょう。借り換えをきっかけに、返済日を給料日の直後に変えられることもあります。返済日と給料日のずれで苦しんでいた方には、うれしいポイントです。

複数の借入を1つにできる

返済日が月に何回もあると、それだけで気持ちが疲れてしまいますよね。複数の会社から借りている場合は、借り換えと同時に1つにまとめれば、返済の管理も楽になります。

完済までの見通しが立ちやすくなる

金利が下がって元金が減るペースが速くなると、「あと何か月で終わるか」がはっきり見えてきます。ゴールが見えると、返済を続ける気持ちも保ちやすくなるものです。長く続いた返済に疲れている方にとっては、数字以上に大きなメリットかもしれません。

借り換えのメリットが大きい人・小さい人

借り換えのメリットの大きさの目安
メリットが大きい人 メリットが小さい人
残高が50万円以上ある 残高が10万円前後
金利が年18%前後と高い すでに金利が低い
完済まで2年以上かかりそう 数か月以内に完済できる
延滞なく返している 延滞がある

残高が大きく、金利が高く、返済が長く続く人ほど、借り換えの効果は大きくなります。

借り換えのデメリット

返済期間が延びると、利息が増えることも

借り換えで毎月の返済額を下げると、そのぶん返済期間が長くなります。金利が下がっても、返済期間が大きく延びれば、利息の合計はかえって増えることがあります。

例:残高50万円を年14.5%に借り換えた場合(月ごとの概算)
毎月の返済額 完済までの期間 利息の合計の目安
15,000円(借り換え前と同じ) 約43か月 約14万4,000円
10,000円(返済額を下げた場合) 約78か月 約27万円

借り換え前(年18.0%・毎月15,000円)の利息が約20万円なので、返済額を1万円に下げてしまうと、金利が下がったのに利息は約7万円も増える計算になります。借り換えで得をするには、毎月の返済額を下げすぎないことが大切です。

空いた枠でまた借りてしまう

借り換えでいちばん怖いのが、このパターンです。銀行カードローンで借り換えた場合、限度額の範囲で追加の借入ができます。また、完済した元の借入先の契約が残っていれば、そこでも借りられてしまいます。借り換えのあとに借入が増えれば、意味がありません。

審査に通る必要がある

借り換えも、新しくローンを契約することに変わりありません。今のカードローンで問題なく返していても、借り換え先の審査に通るとは限らないのです。審査に通らなければ、借り換えはできません。

手続きの手間がかかる

新しいローンの申込、審査、元の借入先への返済、解約と、いくつかの手続きが必要です。仕事や家事の合間に進めるなら、1〜2週間ほどの余裕を見ておくと安心でしょう。

借り換え先を選ぶときのポイント

  1. 金利:借り換えたい金額で、今より金利が下がるか
  2. 返済方式と毎月の返済額:残高に応じて返済額が決まる方式が多い。いくらになるかを確認
  3. 返済日:給料日の直後に設定できるか
  4. 返済の手数料:手数料なしで返せる方法があるか
  5. 追加の借入:できる商品か、できない商品か
  6. 審査のスピード:急ぐ必要があるか

金利だけで選ぶと、返済のしにくさで苦労することもあります。例えば、手数料のかかるATMでしか返せない商品だと、少額の返済のたびに手数料がかさみます。金利と使い勝手の両方で比べましょう。

借り換えと増額、どちらがいい?

今のカードローンで返済の実績を積むと、増額を申し込めることがあります。限度額が増えると金利が下がる仕組みの商品なら、増額で金利を下げられる場合もあるでしょう。

借り換えと増額の比較
借り換え 今のカードローンの増額
金利 大きく下がる可能性がある 商品によっては少し下がる
手続き 新規の申込・審査・元の借入先への返済が必要 増額の申込と審査
借入額 今の残高を移すだけ 限度額が増えて借りすぎのリスクも

金利を大きく下げたいなら借り換え、手続きを簡単に済ませたいなら増額、というのが一つの目安です。ただし、増額は「借りられる額が増える」ことでもあるので、借りすぎには注意してください。

返済方式もチェックしよう

カードローンの多くは、残高に応じて毎月の最低返済額が決まる「残高スライド方式」を採用しています。借り換え先の返済方式によっては、借り換え前より最低返済額が大きく下がることがあります。

例:楽天銀行スーパーローンの毎月返済額(一部)
利用残高 毎月返済額
10万円以内 2,000円
10万円超30万円以内 5,000円
30万円超50万円以内 10,000円

最低返済額が小さいと家計は楽になりますが、そのぶん返済期間が延びやすくなります。最低返済額にこだわらず、自分で決めた金額を返していくのがコツです。

借り換え先の探し方

借り換え先を探すときは、次のような順番で絞り込むと効率的です。

  1. 今の借入の金利より低い商品を候補にする
  2. 自分の年齢・収入で申込条件を満たすか確認する
  3. 公式サイトの簡易診断で、借りられそうかの目安を確認する
  4. 返済シミュレーションで、返済の総額を比べる
  5. いちばん条件のいい1社に申し込む

簡易診断は信用情報に記録が残らないので、複数の会社で試して構いません。申し込むのは、比べたうえで1社に絞りましょう。

借り換えで得をするかの判断方法

ステップ1:今の借入の条件を確認する

今の借入の残高、金利、毎月の返済額を、会員ページなどで確認しましょう。契約したときの金利と今の金利が違うこともあるので、最新の数字を見てください。

ステップ2:借り換え後の金利を確認する

広告に大きく書かれている低い金利が、そのまま適用されるとは限りません。借り換え先の金利は、限度額によって決まることが多いです。例えば楽天銀行スーパーローンは、限度額100万円未満なら年14.5%です。借り換えたい金額でどの金利になるかを確認しましょう。

ステップ3:返済の総額で比べる

ここがいちばん大切なステップです。今のまま返した場合と、借り換えた場合で、返済の総額(元金+利息)を比べます。各社の公式サイトにある返済シミュレーションを使うと便利です。

金利ごとの違いを数字で見る

残高100万円を、毎月3万円ずつ返す場合で比べてみましょう(月ごとの概算)。

残高100万円・毎月3万円返済の場合の比較
金利 完済までの期間 利息の合計の目安
年18.0% 約47か月 約39万7,000円
年15.0% 約44か月 約30万2,000円
年12.0% 約41か月 約22万2,000円

年18.0%から年12.0%に借り換えられれば、利息は約17万円も減る計算です。残高が大きいほど、借り換えの効果は大きくなります。

複数の借入があるときは加重平均金利で

複数の借入がある場合は、借入額で重みをつけた「加重平均金利」で比べます。

加重平均金利の計算例

A社:30万円(年18.0%)/B社:20万円(年15.0%)の場合
(30万円×18.0%+20万円×15.0%)÷50万円=年16.8%

この場合、借り換え先の金利が年16.8%より低ければ、金利の面では得になる可能性があります。

借り換えの審査で見られるポイント

借り換えの審査は厳しい?

「今のカードローンには通ったのだから、借り換えも大丈夫だろう」と考えるのは少し早いかもしれません。借り換えは、すでに借入がある人が、さらに金利の低いローンを申し込むものです。金利が低いローンほど審査は慎重な傾向があるため、通常のカードローンより審査が厳しいと感じる方もいるでしょう。

主な審査項目

借り換えの審査で見られる主な項目
項目 見られるポイント
返済の状況 今の借入を延滞なく返しているか
他社借入の件数と金額 借り換え後に無理なく返せるか
信用情報 債務整理などの事故情報がないか
収入と勤続年数 安定した収入が続く見込みがあるか
申込の状況 短期間にほかの会社へ何度も申し込んでいないか

信用情報には、過去の返済の記録が残っています。これまで遅れずに返してきた実績は、審査でプラスに働くことがあります。

借り換えの審査に落ちやすい人の特徴

  • 今の借入で延滞をしたことがある、または延滞中
  • 借入件数が多く、合計額も年収に対して大きい
  • 短期間にいくつものローンに申し込んでいる
  • 勤続年数が短い、収入が不安定
  • 申込内容と、信用情報や書類の内容が食い違っている

特に、短期間の申込の重なりには注意してください。審査に落ちたという事実そのものは信用情報に記録されませんが、申込の記録は6か月〜1年程度残ります。申込があるのに契約がない状態が続くと、審査に通らなかったと推測されやすくなります。

審査に通るためにできること

  • 今の借入の返済日を守る:延滞があると、審査に通るのは難しい
  • 借入件数を減らしておく:少額の借入は先に完済する
  • 申し込むのは1社に絞る:申込の記録が重なると不利になる
  • 借入状況を正確に申告する:信用情報と違う申告は否決の原因になる
  • 「借り換え目的」と伝える:借り換え専用ローンや、借り換えでの利用を相談できる場合がある

借り換え後に限度額が大きく設定されたら

借り換え先の審査の結果、借り換えたい金額より大きな限度額が設定されることがあります。例えば、残高50万円を借り換えるつもりが、限度額は80万円になった、というケースです。

このとき、差額の30万円は「借りられる枠」として残ります。使う予定がないなら、限度額を下げてもらうよう申し出ることもできます。借りすぎを防ぐためには、限度額は必要な分だけにしておくのが安心です。

借り換えに向いているカードローンの特徴

  • 今の借入より、はっきりと金利が低い
  • 借り換え・おまとめでの利用ができると明記している
  • 返済日を選べる、または給料日の直後に設定できる
  • 手数料のかからない返済方法がある
  • Webで手続きが完結し、郵送物が少ない

借り換えの手順

  1. 今の借入を確認する:残高、金利、返済額、返済日を一覧にする
  2. 借り換え先を比べる:金利、返済条件、追加借入の可否などを比較
  3. 返済の総額をシミュレーションする:借り換えで得をするかを数字で確認
  4. 申し込む:借り換えでの利用であることを伝える
  5. 審査・契約:収入証明書などを提出
  6. 元の借入先へ一括返済する:借り換え先から振り込まれたお金で返す(借り換え先が直接返済する場合もある)
  7. 完済を確認し、解約する:元の借入先の残高が0円になったことを確認する

6番目で、借り換え先から自分の口座に振り込まれたお金を使ってしまうと、借金が二重になってしまいます。振り込まれたら、その日のうちに元の借入先へ返済するようにしましょう。

借り換えでよくある失敗

失敗1:返済額が下がって安心し、完済が遠のいた

借り換えで毎月の返済額が2万円から1万円に下がり、家計が楽になった。ところが、返済期間が倍近くに延び、気づけば利息の合計は借り換え前より多くなっていた。よくある失敗です。

失敗2:振り込まれたお金を別の支払いに使ってしまった

借り換え先から自分の口座にお金が振り込まれ、元の借入先へ返す前に、つい生活費やほかの支払いに使ってしまった。その結果、元の借入は残ったまま、借り換え先の借金も増えてしまった。振り込まれたら、すぐに返済しましょう。

失敗3:元のカードローンを解約せず、また借りた

借り換えで元の借入先を完済したのに、契約を残していたため、急な出費のときにまた借りてしまった。借り換え先と元の借入先の両方を返すことになり、借り換え前より負担が重くなった。完済したら解約が基本です。

借り換え前に確認したい、今の契約内容

  • 残高:借り換えの日までの利息も含めた、正確な返済額
  • 金利:契約時から変わっていないか
  • 一括返済の方法:振込先や手数料、受付時間
  • 解約の方法:電話、会員ページ、書面など

一括で返すときは、返済日までの日割りの利息が加わるので、会員ページなどで「一括返済額」を確認してから振り込みましょう。

借り換えにかかる期間

銀行カードローンで借り換える場合、申込から審査、契約、借入までに数日〜1週間以上かかることがあります。2018年以降、銀行カードローンは申込当日の融資ができません。消費者金融の借り換え専用ローンは比較的早く進みますが、収入証明書の確認などで時間がかかることもあります。

今の借入の返済日が近い場合は、借り換えが完了するまで、これまでどおり返済を続けてください。

家族に知られずに借り換えできる?

借り換えも本人名義の契約なので、金融機関が家族に知らせることは基本的にありません。ただし、銀行カードローンはローンカードや契約書類が郵送されることがあります。Web完結で手続きできるか、郵送物があるかを、申し込む前に確認しておきましょう。

借り換えで失敗しないための注意点

毎月の返済額を下げすぎない

借り換えで失敗しないための、いちばんのポイントです。借り換え後も、今と同じくらいの金額を返し続けることが、利息を減らすいちばんの近道です。

元の借入先の契約は解約する

「念のため残しておこう」と考える方は少なくありません。でも、完済した元の借入先のカードローンは、使う予定がなければ解約しておきましょう。

借り換えたら追加で借りない

限度額に空きがあると、つい使いたくなるものです。銀行カードローンで借り換えた場合は、限度額に空きができても、追加で借りないと決めておくことが大切です。

延滞がある場合は借り換えより相談を

返済が遅れている状態で、借り換えに望みをかける方もいるでしょう。ただ、すでに延滞が続いている場合、借り換えの審査に通るのは難しいでしょう。返済が苦しいなら、借入先に相談するか、法テラスや弁護士・司法書士に相談して、債務整理も含めて検討してください。

立場別:借り換えを考えるときのポイント

立場別の借り換えのポイント
立場 ポイント
会社員・公務員 収入が安定していれば、銀行カードローンへの借り換えも選択肢
パート・アルバイト 借り換え先の申込条件と、借りられる金額を確認
自営業 確定申告書などで収入を証明する必要がある
専業主婦 専業主婦可の銀行カードローンなら、50万円までなどの上限内で借り換えられる場合がある
年金受給者 申込年齢の上限に注意

借り換えたあとに返済を続けるコツ

  • 借り換え前と同じ金額を返し続ける:毎月の返済額が下がっても、差額を上乗せして返す
  • 給料日の直後に返済する:使ってしまう前に返す
  • ボーナスなどで繰り上げて返す:元金が減れば、その後の利息も減る
  • 残高を毎月確認する:減っていく様子を見ると、続ける励みになる

例えば、借り換えで最低返済額が1万円になっても、借り換え前と同じ1万5,000円を返し続ける。この5,000円の差が、完済までの期間と利息を大きく左右します。

借り換え前のチェックリスト

  • 今の借入の残高・金利・毎月の返済額を確認した
  • 借り換え後の金利が、今より(または加重平均金利より)低い
  • 返済の総額を比べて、借り換えで得をすると確認した
  • 借り換え後も、今と同じくらいの金額を返し続けられる
  • 今の借入に延滞がない
  • 申し込むのは1社だけにする
  • 完済したら、元の借入先は解約すると決めた

すべてにチェックがつけば、借り換えを前向きに検討できる状態です。

借り換えでも解決しないときは

借り換えは、「返せる人が、もっと有利に返すため」の方法です。借り換えても毎月の返済が苦しい、すでに延滞が続いている、という場合は、別の方法を考える必要があります。

返済が苦しいときの相談先
相談先 相談できること
今の借入先 返済日の変更、一時的な返済額の調整
日本貸金業協会の相談窓口 貸金業者からの借入や返済についての相談
法テラス(日本司法支援センター) 債務整理などの無料法律相談(収入などの条件あり)
弁護士・司法書士 任意整理・個人再生・自己破産などの手続き

借金の整理は、恥ずかしいことではありません。生活を立て直すための正式な方法です。早めに相談するほど、選べる方法も多くなります。

ケース別:借り換えるべき?

ケース1:消費者金融で50万円、年18.0%で3年以上返している

延滞なく返しているなら、借り換えを検討する価値があります。銀行カードローンなどで金利が下がれば、利息を減らせるでしょう。借り換え後も、毎月の返済額は今と同じにしてください。

ケース2:残高10万円、あと半年で完済できる

借り換えのメリットは小さいかもしれません。手続きの手間や申込の記録を考えると、このまま返し切る方がいい場合もあります。

ケース3:毎月の返済が苦しく、返済額を下げたい

借り換えで返済額を下げることはできますが、返済期間が延びて利息が増える可能性があります。まずは家計を見直し、それでも難しい場合は借入先や専門家に相談しましょう。

カードローンの借り換えに関するよくある質問

  1. 借り換えると信用情報に影響しますか?
  2. 同じ会社のカードローンで、金利を下げてもらうことはできますか?
  3. 住宅ローンがあっても借り換えできますか?
  4. 借り換えに手数料はかかりますか?
  5. 借り換えの審査中に、今の借入の返済日が来たら?
  6. クレジットカードのリボ払いも借り換えられますか?
  7. 借り換えの審査に落ちたら、今の借入に影響しますか?

借り換えると信用情報に影響しますか?

心配に思う方も多いでしょう。借り換えの申込や新しい契約は、信用情報に記録されます。ただし、延滞なく返していれば、悪い記録になるわけではありません。短期間に何度も申し込むことは避けましょう。

同じ会社のカードローンで、金利を下げてもらうことはできますか?

限度額が増えると、金利が下がる仕組みのカードローンもあります。返済の実績を積んで増額すれば、結果として金利が下がることがあります。ただし、必要以上に増額すると借りすぎの原因になるので注意してください。

住宅ローンがあっても借り換えできますか?

申し込むことはできます。住宅ローンがあるからといって、それだけで断られるわけではありません。ただし、審査では住宅ローンの返済も含めた返済の負担が見られます。

借り換えに手数料はかかりますか?

思わぬ出費にならないよう、事前に確認しておきたいところです。カードローンの借り換えでは、事務手数料がかからないことが多いですが、元の借入先への振込手数料などがかかる場合があります。申し込む前に確認しておきましょう。

借り換えの審査中に、今の借入の返済日が来たら?

審査中でも、今の借入の返済日には必ず返済してください。審査中に延滞すると、それが審査に影響することがあります。借り換えが完了するまでは、これまでどおりの返済を続けましょう。

クレジットカードのリボ払いも借り換えられますか?

使い道が自由なカードローンなら、借りたお金でリボ払いの残高を一括で返すことができます。リボ払いの手数料率がカードローンの金利より高い場合は、借り換えで負担を減らせる可能性があります。ただし、リボ払いの残高を返したあとに、またカードを使いすぎないよう注意してください。

借り換えの審査に落ちたら、今の借入に影響しますか?

借り換えの審査に落ちても、今のカードローンの契約がすぐに変わるわけではありません。ただし、申込の記録は信用情報に残るため、今の借入先が途上与信で確認したときに分かることはあります。これまでどおり返済を続けていれば、大きな心配はいらないでしょう。

まとめ:借り換えは「総額」で判断しよう

  • 借り換えは、今の借入を、金利や条件のいいローンに移すこと
  • 金利が下がれば、利息を減らし、完済を早められる
  • 毎月の返済額を下げすぎると、返済期間が延びて利息がかえって増える
  • 得をするかどうかは、返済の総額で比べる
  • 借り換えたら、元の借入先は解約し、追加で借りない

借り換えは、上手に使えば、長く続く返済を短くしてくれる方法です。何年も同じ金利で返し続けているなら、一度見直してみる価値は十分にあります。ポイントは、毎月の返済額ではなく、返済の総額で判断すること。そして、借り換えたあとも同じペースで返し続けることです。数字を確かめてから、一歩を踏み出しましょう。今日できるのは、今の借入の残高と金利を確認することです。

参考法令・公的資料

※ 本記事の情報は2026年10月22日時点のものです。各社の金利や条件は変更される場合があるため、申し込む前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。

この記事の監修者

梶山 友樹(かじやま ともき)

株式会社WinToWinコンサルティング 代表取締役
1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP®認定者

1975年生まれ。生命保険業界で18年にわたり、契約者の財務相談に従事。2007年にCFP・1級FP技能士を取得し、税金・社会保険・金融商品に関する専門知識を深める。様々な専門家とのネットワークを構築し、財務分析を入り口に、多角的な視点で「お金を残す方法」を検証。2019年に株式会社WinToWinコンサルティングを設立し、経営者・個人事業主の財務コンサルティングを行う。

監修日:2026年10月23日

※監修者は記事内の専門的な内容の正確性を確認しています。掲載している商品・サービスの選定や広告には関与していません。

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